Nomad.が不動産業界を変えると思う
現在引っ越しの契約締結に向けていろいろ契約書の細かいところを確認して問い合わせをしています。
今回、引っ越しにかかる仲介手数料(普通は賃料1か月分)を無料にしようということで、「Nomad.」というサービスを利用しました。
宣伝でもなんでもないのですが、非常によいサービスだったので紹介します。
Nomad.で不動産業界が変わる
仲介手数料が無料になるというのはとても嬉しいのですが、このサービスを利用していて「不動産業界はあと1-2年でがらっと動くだろうな」と思いました。
不動産業界は他の業界に比べてかなり古い体質が残っていると思います。その背景には、需要と供給のアンバランスがあります。部屋を借りたい人と、部屋を貸したい不動産会社(オーナー含む)の間には、フェアな力関係は存在しません。契約内容に不満があるなら他の人に貸すからいいよ、と言われてしまうと元も子もないので、しぶしぶ不動産会社(とオーナー)側に有利な契約を飲まざるをえません。
さて、このような状況に対して、このNomad.というサービスは、不動産業界の構造に風穴を開ける一歩といえます。
なぜか。
それは、このようなサービスの登場により、不動産会社も新たな競争に巻き込まれてしまうからです。
何が変わるのか?
今まではどこの会社で契約しても似たり寄ったりの契約内容でした。しかし、このようなサービスが存在しているがゆえに、「おたくでもっといい条件出してくれないと、Nomadで契約するけどいいの?仲介手数料無料だし。」という交渉が一般化していくと思われます。
もっと言うと、仲介手数料だけでなく、更新料も半額だったり無料だったり、4年に一回だったりといろいろなバリエーションを付けて差別化する会社が出てくると思われます。
また、近年、家電量販店が問題視しているような「ショールーム化」が進んでいくはずです。(不動産屋で内見して物件を選ぶけど、契約はNomadを通して、という形)こうなると、当然体力のない町の不動産屋はつぶれてしまします。
今後
大きな流れとして、賃借人の方に有利な条件が選べるような流れになり、不動産会社にとってはこれからの数年、難しい局面になると思われます。