あなたにとって良い職場とは?
DeNAの採用ページにファウンダーの南場さんのメッセージが掲載されている。
「DeNAはあなたにとって良い職場ではないかもしれません」
このメッセージを本気で出せる企業はなかなかないと思う。綺麗ごとと受け取られる側面もあるものの、きっと実情は、本当に本当に会社と社員のミスマッチで苦労しているからこそ、このようなメッセージを発信することになったのだと思う。
「思考の独立性」「逃げずにやり抜く力」
この2つを兼ね備えた人材を探すのは大変であろう。特に思考の独自性については、和をもって尊しとなす日本人の気質とは反対のベクトルに位置するもののため、そもそも本質的に思考の独自性とは何かということについて自分の言葉で語れる人すら少ないという現状であると思う。まして、新卒採用や中途採用のマーケットに出ている人材でこれを理解し体現できる人となると、稀有である。
それでもDeNAではこんなメッセージを出すに至った。
会社の規模も大きくなって、ある程度知名度も出て、毎年数万人が応募してくる会社となったからこその次のステージなのかもしれない。ミスマッチ防止・低減による採用コストの圧縮が目的だというのは確かだが、それ以上に、DeNAという会社が今もがき苦しんでいる「あと一歩」を踏み出すためには、さらに優秀な人材を確保しなければ未来はないという強い意志なのだと感じた。
自分にとって良い職場とはなんなのか。
常に問い続ける作業が、すべてのビジネスパーソンに定期的にあるべきなのだということだ。本当は。
そういう人材こそが、これからの時代を勝っていける人材なんだ。
そういう人材で構成されている企業こそが、これからの時代を勝っていける企業なんだ。
きっとそういうことなんだ。
で、ここまで書いて、勝ちってなんだ?と思ったが、それはまた別の機会に考えてみようと思う。
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