黒猫の雑談部屋

日々の雑多な思いをつづります。


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羽生くんが中国の選手と激突。。。それでも滑りきる王者のメンタリティ

いやーすごいものを見てしまったような気がします。

フィギュアスケートグランプリ中国での羽生選手。
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直前の練習で他の選手と激突。相手の肩が顎にはいり流血。。脳震とうもおそらくあったでしょうが最後まで滑り切りました。途中5回の転倒があったものの、最後まで滑りきる彼の胸にはどんな思いがあったのでしょうか。。


結局暫定1位。

終わった直後は安心感からか笑顔でしたがやはり顎と頭は痛そうでした。

そして点数が発表されると号泣。
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得点が出るやいなやドクターに運ばれていきました。

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直後にショートプログラム1位で最終滑走者のロシアのコフトゥン選手の演技。会場全体が騒然とした中で滑っていて、異様な雰囲気。

終わった後に、点数的には優勝にほぼ手がかかっているということを認識していながらも、彼も力を出し切れなかったような悔しさを滲ませていました。全く笑顔のないキス&クライでの点数発表。


結局、SPのリードを守りきりコフトゥンが1位。
羽生選手は2位でした。

優勝が決まった後も、1位のコフトゥン選手も笑顔がなく、会場の雰囲気も異様な感じでした。言葉にできない感情を表情に携えて、コーチと共に控室へ歩いて行きました。

ケガをおして出ることがよいとは思わないものの

羽生選手の演技には、何か信念が詰まっていたように感じました。演技直後や控室へ向かう道で足を引きずりながら肩を抱きかかえられていった彼の様子から、一刻も早く精密検査を受けてもらいたいと思いました。また、このケガの影響が大きくなければよいのですが。

ケガをおしてでも出場することが大和魂と思われる時代もありましたが今やそんな時代ではありません。大事を取って棄権という選択肢もあった中での出場。

何が彼をそんなに駆り立てたのでしょうか。見に来てくれているファンを裏切らないという彼なりの信念なのでしょうか。

やはりGPシリーズというものは特別なのでしょうか。どうやらこの大会で表彰台に上っておかないと、グランプリファイナルへの出場が難しいからではないかという意見も巷では見られます。

大げさかもしれませんが、あの激突の時点ではケガの具合もわからず、もしかしたら選手生命にかかわるような影響が身体に残っていた可能性も0ではありません。そんな中でも、見に来てくれたファンの前で精いっぱいの自分の演技を見せたい、そんな彼の強い意志に、周りの人間はただ送り出してやることしかできなかったのでしょう。

オリンピックで王者となり、彼の中に新しい目標なのか、意志なのか、何か別の次元の新しい何かが生まれていたような気がしてテレビの前で感動とも何とも言えない感情に包まれました。

軽いケガであることを祈ります。

脳震盪後の強行出場に対する賛否両論

さて、ネットでは賛否両論吹き荒れていますが、私は個人の出場したいという思いを尊重して決めればよいのではという思いです。

もしかしたら身体に重大な影響が残るかもしれない、ということは正しく伝えてあげたうえで、それでもどうするのかはもはや他人の感知すべきところではないと思います。フィギュアスケートの今後の発展を、、とか言っている人は見当違いもいいところですね。

その選手にとってはまさに「今」が重要なのですから。

ただ、主にテレビを中心としたメディアで「感動美談」として取り上げるのはいかがなものかと思います。脳へのダメージに関する正しい情報をきちんと伝えてくれるようなメディアになってほしいものです。


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