黒猫の雑談部屋

日々の雑多な思いをつづります。


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ESに学ぶ 文章を書いた後にチェックしたい6項目

1月も終わりに近づき、いよいよ就職活動もフェイズが移ろうとしている。今までは企業研究や自己分析などの特に結果が見えないアクションが多くを占めていたものの、これからはESやグループワーク、面接など、結果が付いて回る時期になる。

今年は述べ30枚くらいののES添削をしていて、人によって完成度が結構違うなーと何度も思っている。今後自分の書く文章に対しての注意としてまとめてみようと思う。なお、1→6の順番でチェックしてほしい。


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文章を書いた後にチェックしたい6項目

1.誤字脱字はないか
ビジネス文章に限らず、恋人へのメールにもいえることだが、誤字脱字は一番相手を脱力させる。これは意識してチェックをし、必ず潰したい。

2.適切な言葉遣い、表現となっているか
意外と陥りがちなのがこの不適切なワーディングである。「ぶっちゃけ、御社は・・」と書く人はそうそういないとして、「○○です。というか、、、」や「貴社が第一志望です!!!」などはたまに遭遇したりする。ビジネス文章としては使わないものは意識したい。また、普段使わない難しい単語、熟語を連発していて、完全に自分の文章になっていないのも要注意。話せば、その単語が自分のものになっているかどうかはすぐばれる。また、敬語の誤りも同様に注意したい。

3.一番最初の書き出しで質問に答えているか
例えば「Q.あなたは大学時代、何に一番力を入れましたか。」という質問に対して、きちんと「大学時代には○○に力を入れました。」と答えているだろうか。いきなり、「最近の大学生は〜〜で、、△△は〜〜〜で、、」などと、入っていないだろうか。ESに限らず、聞かれたことに対してきちんと答えること、これは社会人のスキルとして真っ先に身につけるべきことの一つである。

4.自分の意図する内容と異なる取られ方をする可能性はないか
ときどきあるのが、書いた本人とは全く違う解釈をされてしまう文章だ。
・必要な主語がない
・主語と述語の関係がおかしい
・修飾語がどの単語にかかるのかわからない
・修飾語自体が不適当
・一般の人が理解できない専門用語を使っている
・世間一般と意味の異なる独自の表現を使っている
などは要注意だ。

5.無駄なく論理的につながっているか
自分の書いた文章を読み返して、要はどういうことか、と要素を抜き出した時にきちんと繋がっていることが大事である。

例を挙げると、要素を抜き出したときに、
?読みやすい文章を書くためには1〜6までの注意点がある
?話すときにはこんな注意点もある
?これら6点を守れば読み手にとって読みやすい
?この注意点は、文章作成だけでなく、コミュニケーションにおいても大事である
?わかりやすい文章を書くために、こんな努力が必要だ
という文章があったとする。

文章のメッセージとして「読みやすい文章の書き方」を考えているのであれば、?や?は文章中で内容的に必要ないし、?は?と内容が重なっているので削除することも検討できる。この文章で言いたいことはなんだろう、と常に考えながら文章を書きたい。

6.書かれたストーリーが、読み手に取って共感できるものかどうか
何を書くかを考えるうえで、読み手は誰なのか、という問題は必ず意識すべきだ。極端な例、「思いやりのある人」という背景を踏まえて、友人に対してであれば「僕は、君が風邪をひいて必要なときには看病に行くよ」というストーリーを書くだろうし、企業の人事に対してであれば、「私はチームの人が困っているときは、仕事を共有してチームが最適な効率で働けるように努力します」と書くと思う。別に看病に来てくれる人だからという理由で採用したりはしない(のが普通だ)。


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ESとしてなかなか通過しないものの陥る例として挙げるとすれば
・他の人もよく書きそうなエピソードである
というのが最も多いと思う。誰かほかの人に読んでもらった時に、この文章、自分でも書けるな、と思われてしまったら、それは要書き直しだろう。テニスサークルの部長でした、なんていう情報はなんのプラスにもならない。そこであなたが何をしたのか、何を思ったのかが大事だ。

これを回避するためには、
・自分しか知りえない情報を書く(専門分野とか)
・自分なりの感情や感じたことを書く(その時こう思った、とか)
などがあると思う。読み手もきっとそういった情報が知りたいのだから、それを書いてあげることで他の人とは異なる自分なりの文章になる。



余談だが、就活中はみんな部長になるらしい。10人面接して、全員テニスサークルの部長だった時には笑いそうになった、とは某企業人事の方の経験談。そんなわけないでしょ、と思うが。みんな部長らしい。




完全な文章は求められているのか

正直なところ、求められていないと思う。上記6点と追加の1点をきちんと守りさえすれば、ほとんどESの出来で困ることはないはずだ。なぜなら、この注意点を満たせば、企業のESによる絞込みライン内に十分到達するからである。他の学生のESを見てみればすぐわかるが、意外にみんな書けていない。

あとはその文章をネタにどれだけ面接で話せるか、という問題になってくる。上記のポイントを踏まえて、80〜90点の文章を書くことに注力し、100点を目指すまでの時間は他の何かに振り向けるべきだと、就職活動の先輩としてはアドバイスしたい。